***「サンジ辛くねぇか?」  船に戻ったルフィがそれだけ言った。 飯を大人しく食って、黙ったままキッチンにいたルフィ。      『何言ってんだバカ』 いつものように笑うつもりが、振り向けなかった。 ただシンクに向かい溢れそうになる嗚咽を飲み込んだ。 こんな自分が情け無くて反吐が出る。       「サンジ、辛い時は俺に寄りかかっていいんだぞ。」 言葉と一緒に肩に掛けられた手に涙が出た。      望まない。と最初から諦めていたはずなのに、叶わない恋だと覚悟していたのに。      肌を重ねて 千切れるほど苦しくなった。 手に入らない体温が重ねられて 引き裂かれちまいそうな心が悲鳴を上げた。     望まない と思っていたのに・・・・どこか 片隅でももしかしたらなんて。   ・・・こんなに俺の心は醜い。汚い。***












 顔を隠すように覆った腕の隙間から覗くコックの耳は 薄く上気して桜色に染まっていた。



 心なしか息遣いもいつもとは少し違うようだ。
 怯えの気配を薄く纏いながらも 吐き出される吐息が熱く感じるのは俺の気のせいか。
 
 金髪から見える形よい耳に手を伸ばし 赤く染まった耳に軽く触れるとそのまま首筋に指を滑らす。
 コックが息を震わすのが見て取れた。


 何度か指を往復し、ゆっくりと白い肌を堪能する。
 今までとは違う征服欲に満たされるようだ。 
 滑らせた指がコックの胸へと辿りつく。


 豊かな隆起も何もない胸に指を乗せる…と、その下でコックの喉がヒュッと小さく音をたてた。


 コックの表情はわからない。まだ腕の下に隠れたままだ。




 手を動かす度上下する胸は、ムキムキと張り出してはないが、しっかりと筋肉のついた野郎の体。


 俺のように持続性のある力の使い方ではない 瞬発力に長けた筋肉は、その質さえも違い、しなやかだ。
 幾分弾力のある薄っぺらな隆起の上の更に一点。 小さな突起を親指の腹で撫でる。
 途端にコックの体がビクリと跳ね、同時に息を飲んだ。
 ・・おもしれぇ。

 その反応に気を良くした俺は その突起をこねくり回す。
 触れるか触れないか、ぎりぎりの所を掠め、突起の周囲から全体を掌で撫で、指で摘んだ。
 その度に体が揺れるコックの胸は、散々なぶった片側だけ小さな突起が薄紅に染まっていた。
 反応を示すコックの身体に俺は興奮した。。





 股間を隠すつもりなのか片膝をたてて横たわるコックの足を床に倒すと、俺はもう片方の胸の飾りをいじるためコックの上に跨った。


 自然コックを上から見下ろす状態になる。
 腕で隠した顔を横に倒してしてこちらを見ないコックの腕の隙間から覗く首筋をなぞる。



 コックの小さな反応をみる度に俺の息子もズキズキと張り詰めるのがわかる。
 顔は隠されているが、俺の手に翻弄されるコックの姿態は 俺の雄をたまらなくそそるのだ。
 指の動き一つに 身じろぎするコックを見下ろすのは この上も無く たまらねぇ。

 反応をみるのがだんだん楽しくなってきた俺の悪戯心は コックの胸に唇を這わす事も躊躇わせなかった。


 頭の上でコックが動いた気配に顔をあげると、腕の隙間から驚きに目を見開いた蒼と遭遇した。
 コックの顔を見たまま胸の突起を口に含み、舌で転がすとコックの顔がサァッと紅く染まったかと思うとすぐに腕で隠された。
 それまで触れられなかったふにゃりとした突起は、すぐにその形を舌に伝えるように存在を現しはじめた。
 もう一つの突起も指で撫で上げた掌の下で硬くなっている。
 


 俺の息子もすっかりビンビンだ。



 胸から顔を上げると、コックの身体をうつ伏せにした。
 腰を持ち上げ、涎を垂らす己の先端をコックの孔に擦り付け濡らした。
 何度使っても入り口を硬く閉ざすそこは、すぐには進入出来そうもない。


 ・・・あぁ、優しくだったな。
 コックの反応に思わず我を忘れちまいそうだった。
 今日は 優しくやる、そう決めた筈じゃねぇか・・。

 


 ほんの少し冷静さを取り戻した俺の視界に コックの背中の傷が映る。
 



 ・・・・・・・バカだ、こいつは。
 いつも他人のために簡単に身体投げ出しやがって。
 少しはてめぇを大切にしろよ。こんな所に傷なんか創りやがって。

 盛り上がった傷跡を指で撫でると そこに唇を落としていた。
 ビクっとコックが揺れて我に返る。
 ? 俺、・・・・今? 
 何した?
 白い背中の傷跡が 一際濃く色付いて見えた。
 









「早く済ませてくれ。」


 背中にキスをされ ビクリと身体を揺らしたコックが、掠れた声で、でもしっかりと言った。
 事の最中、拒絶以外で初めてコックが口を開いたのだ。


 早く ・・だと?

 確かに今はまだ昼間で。

 クルーもナミとルフィ以外昨日飛び出していったっきりだから、いつ帰って来るのかわかりゃしねぇ。





 だがな…。ふざけんじゃねぇ、クソコック。
 
 俺は今日はそんな気分じゃねぇんだよ。



 孔に突っ込んで 出しゃいいってもんじゃねぇんだよ。


 最中に初めて言う言葉がこれか?

 ・・・ 顔を隠して相も変わらず、こっちを見もしねぇんだな。

 人の身体で 他の男思い出してんじゃねぇ。


  てめぇを抱いてんのはこの俺だ。



  目を開けろ。




  こっちを見ろ。



  その蒼で俺を。

  てめぇを抱く相手を。
  きちんと見ろ。


  今、お前を揺さぶってんのは他の誰でもねぇ、この俺だ。



  蒼に映る俺を見せろ。







 いつもより熱くて湿った息も
 俺の動きに反応を返す身体も
 いつか見開いて俺を映すであろう蒼も 愛おしい。









 愛おしい?




 はっ…!?

 何バカなことを………。





 何を考えてる俺は?