***キス位、素敵なレディとした事はある。とても気分が良くて甘いものだったのを覚えている。
・・・初めて知ったSEXは 体は軋むようで 心は寒々とした。SEXがこんなものなら要らないと思った。
 なのに触れたそこだけはいつまでも熱くて・・・嫌だとは言えなかった。***








 
 港に接岸して停まっている船の上には 今、コックと俺の2人しかいない。
 入港した島は海賊船には目もくれない、これなら見張りなど必要なさそうだ。
 港に着くなり飛び出していったルフィを追って女共が。それを口実にウソップとチョッパーが船を降りていった。
 



 好奇心てのは唐突に湧くものなのかもしれない。


 鉛を振りながら、昼間の明かりの中でコックとやったら 俺はやはり萎えるのかとふと想像した。
 あれから何度も繰り返された行為は あの日ランタンの灯りの元で血と精液にまみれたコックを犯した時以外は薄い暗闇の中だ。
 あん時ゃ 相当興奮してたからな・・、だから明るくても出来たのかもしれねぇ。

 今でも思い出す度に 熱が蘇ってくる。
 さして抵抗しない相手の部分を曝け出し、無理やり己をねじ込んだ。
 あの時の高揚感と征服感。
 それは初めて己の残虐さを仲間に向けた瞬間。





 いくらからかわれてムカついたからと言って 仲間を犯すなど禁忌だ。


 それ位 俺だって解っている。

 だが昼間、今でも変る事無く繰り返される「好きだ」と言う言葉は俺を逆なでする。
 ウソップやナミを巻き込んだ性質の悪いゲーム。

 からかいなど航海に要らぬものだ。








 ・・・愚にもつかない行為も もう終わりにしねぇといけねぇ。

 そうは思っても、俺は暗闇のコックを抱く事にもう抵抗は無い、無いどころか夜が来るのを心待ちにしている自分がいるのを 最近では自覚している。
 ちょっとや、そっとじゃ あの快楽は手離せない。
 なんと言ってもコックの中は何とも言えず気持ちいいのだ。
 自分の手とも 女の穴とも違う。
 あれは、滅多な事じゃぁ 止められねぇ。

 ・・・・しかし・・・。




 他の誰も気付かねぇうちに 終わりにしねぇとダメだ、という思いと まだまだコックで欲望を満たしたいという思いが鬩ぎ合う。
 コックは積極的な素振りを見せない代わりに、抵抗する素振りも見せない。
 行為の後には「気持ちよかった。」と小さく笑って(暗いので見たことは無いが、そんな雰囲気と声だ。)格納庫を後にする。
 いささか自分の中で慣れ始めてしまっているこの行為に踏ん切りをつけるには、コックの体が男だと 性的対象ではないのだと自分に言い聞かせなくてはならない。
 明るい所での行為に俺が萎えたのなら 今日で終わりにする。

 もしもそれでもヤレルのなら・・・そん時ゃ、その時に考えりゃいい。



 ならば、この2人しかいないシチュエーションは好都合ではないのか?

 強い日差しに晒される甲板の上で 俺は2000をカウントした鉛を そっと下ろした。







 
 キッチンからは食欲をそそる匂いが漂う。
 俺は腰の刀を手で一撫ですると キッチンへの階段をゆっくりと登った。







 コックの目がこれ以上ないというほど 大きく見開かれる。


 昼間に押し倒した事など無かったから、余程吃驚したのだろう。
 だが、圧し掛かる俺の体を少し押し返したコックの頬に拳を叩き込み、体を反転させると、コックは諦めたのかいつものように体の力を抜いた。
 

 テーブルへと押し付けた体の間に手を入れて コックのバックルを外すと、ベルトはするりと抜けて床に落ちた。
 木板を打つ乾いた金属の音を追って 革のベルトが小さく響く。その音がやけに耳に残る。



 布越しに触れるコックの尻が 股間に当たるのを感じるのが もどかしい。
 2人を隔てる薄い布の向こうには 引き締まった小振りの肉がある。
 そこは滑らかにゾロを誘う。
 早くあの滑らかな肌に触れたくて堪らない。そしてその奥に・・、

 己を侵入させコックを突き上げるのだ。




 性急に事を進めたがる己を抑え、俺は光を弾く金髪に目を向ける。
 ・・・これは、俺を陥れようとする性悪コックだ。
 俯いて晒される金から覗いた首筋。
 息を殺しながらも 激しく上下する背中。
 ・・・これは女じゃねぇ、柔らかさも 丸みなんてのもない。
 テーブルの淵に伸ばされた掌。
 ・・・比較的大きな節くれだった手は色気も何もねぇ。
 ベルトが落ち 心許なくなった腰にひっかかっている黒いズボン。
 ・・・見慣れたコックの黒いスーツ。
 

 頭から密着する腰までを舐めるように見て
 もう一度視線を上に戻す。
 乱れて散らばった金は、今にも体を暴かれようとしているのに身じろぎ一つしない。
 抵抗を止めた腕から引き抜いたジャケットが 床で広がっている。
 あの日と同じ白いシャツが 背中を薄く被っている。
 この薄い布の下には、男の背中がある筈だ。
 俺と同じ男の背中が。
 
 この明るい場所で それを見ればもう欲情しないはず、そう思って俺は鬼鉄を鞘から抜くと、コックとシャツの間に鬼鉄を差し入れ一気にシャツを切り裂いた。
 冷たい金属が背中に触れたからか 着ているものを裂かれた所為かコックの背中が大きく揺れた。
 

 現れたのは、日焼けしていない男にしては白い背中。
 俺ほどではないにしろ 程よく筋肉のついた締まった背中は、どう見ても女には見えない。
 ・・・しかし、俺の自身はそれを見ても萎える事は無く 相変わらず踏ん反り返ったままだ。

 コックのズボンの前をくつろげ、下着と一緒に膝まで落とす。
 白い背中から続く、細い腰も 小振りの形いい尻もやはり白い。
 手に馴染みかけているその腰は 筋肉に覆われて、余分な肉など一つもない。
 丸みのないその体を 目の当たりにしても俺は・・・。






 ・・・鍛錬の途中だったからだ・・。

 上半身裸のままキッチンで事に及んだ俺は、初めて コックの背中と自分の肌が擦れる感触を味わった。
 床にうつ伏せになった体勢とは違い、テーブルに押し倒し剥き出しになったコックの肌が俺の胸で擦れる。
 いつもの局部だけではない接触に俺は 新たな興奮を覚える。
 いつものように自分の秘部を犯す為の指を咥えるコックの背中は 日の差込む下でとても扇情的だった。



 指を穴から抜くと 自身を突き入れる。
 大して慣らしもしなかったそこは、ぎちぎちと音を立てるようだ。
 抽挿を繰り返す度に紅が細い線を描いて滴り白い脚を這う。
 
 女ではない、女ではない。
 なのに興奮が納まらねぇ。
 自ら動くことのないコックの背中を睨みながら 俺はコックの奥に精を放つ。


 開放しても 又力強く勃ち上がる己に ほんの少し嫌気を感じつつも コックに再び挿入しようとして 
ふとコックがどんな顔をしているのか興味が湧いた。