***あの潔い胸の傷に戦慄を覚えた。 いつからなんて解らない、 気付いたら誰よりも惚れていた。
初めての本気の恋愛感情に戸惑っていると ナミさんとウソップが、背中を押してくれた。***













「抱かせてくれるんだろ」

 そう言って 2・3発殴ったらコックは大人しくなった。
「あいつらが起きてもいいなら 声出せよ。鳴いて見せてくれるんだろ。」
 我ながら最低だと思う。
 それなのに信じられない事にコックは俺の下で大人しくなった。
 

 シャツの間から手を入れる。指先に触れる素肌は意外にも滑らかだ。
 コックを陵辱する為に その肌の感触をもっと確かめようと手を進める。
 邪魔をするボタンを外す手間が面倒で 両手で思い切りシャツの合わせを引き裂いた。
 薄い布が高い音を立てて裂ける。弾けとんだボタンが壁に、木床に、小さな硬質な音を響かせて落ちた。
 俺の下で息を飲む気配がある。





 そろそろ止めろと音を上げるか。
 もうじきプライドの高いコイツが俺にひれ伏すのだ。

 そう考えると 口元が自然と上がってくるのを止められねぇ。
 俺の思考は酷く残虐になっていた。からかわれていた腹いせもあり、俺はコックが許しを請うまで止めるつもりは無い。  

 





 いつまで俺をからかい続けるつもりだ?
 コックは這い回る手に息を殺しながら ただそこにいる。








 膨らみも何も無い男の肌だというのに 嫌悪を感じない自分が不思議だ。
 だが、男を愛でる性癖は俺には無い。

 引きちぎったシャツを早々に暗闇へと投げ捨てると 手早くコックのベルトを外し 下着ごとズボンを下げた。
 下半身を曝け出されたその瞬間、コックの体が大きく揺れ 強張ったのが判る。
 それなのに その口から謝罪の言葉どころか拒否の言葉さえ聞えては来ない。

 まだか、コイツが俺の前にひれ伏すのは・・。
 反対の足はそのままに 片足だけズボンを引き抜く。
 薄暗がりに慣れ始めた目が その姿をぼんやりと浮かび上がらせた。
 引きちぎられた、ただの白い布キレが 背中の下、肩と腕に残っている。
 その腕は持ち上げて交差され コックの顔を隠してその表情は見えない。

 滑る肌に手が馴染んでゆくのを感じながら、俺は自身が酷く高揚している事に気が付いた。
 からかいを嘲笑うだけのつもりで 押し倒した筈なのに。
 そう。慌てふためき、俺に跪くこいつが見たかっただけだ。それなのに・・・。
 なぜこんなにも高揚するのか・・。




 詫びも入れず、許しを請わないこいつが悪い・・。
 それともこんなのはコックにとって何でもない事・・・なのかもしれない。
 そう言えば、あのレストランは男ばかりだった。
 女のいない海の上の事だ、あそこではきっと男色など日常茶飯事だったのだろう、きっとこのコックも・・・。

 クソッ。 ならば、手加減など必要ねぇ。
 俺はコックを引っくり返し うつ伏せの腰を持ち上げると ファスナーを下ろし、己の高ぶりを後孔に押し付けた。




 チッ、入らねぇ・・・。

 コックの孔は入り口を硬く閉ざし 異物の侵入を拒否している。
 俺が舌打ちすると 掴んでいるコックの腰がビクリとはねた。

「おい、クソコック。てめぇ力抜け、入らねぇ。」
 そう言って尻をパシリと叩くと コックは暫く体を硬くしていたが、小さく息を吐いて体の力を抜いた。
 
 それでも後孔に押し進めようとするときゅっと力が入る。その度に尻を叩く。
 それを何度か繰り返し それでも果たせない進入に苛立った俺は 床に平伏したコックの前に指を突き出すと
「舐めろ。」 と命じた。


 戸惑いながらも指を含んだコックの口腔は暖かく、たどたどしく動かされるぬめりとした舌の感触に 背後から脳髄に痺れが立ち昇る。
 その痺れはやがて 俺の高ぶりに反映され。
 これまでのどんなSEXよりも どんないい女を相手にしている時よりも 興奮した。
 それでも快楽はやはり女の方が上だ。
 何よりまだ進入を果たせないのだから 快楽も何もあったもんじゃないのだが。





 眼下に散った金が色をなくし床に擦れ、僅かに見える横向きの顔が俺の指を舐める、
 斜めに下がる白い背中が暗闇の中浮かび上がり 上下に息を吐く。
 手を添えた腰は 男のわりに細身で 突き出された無防備な尻に当てられたままの自身。  
 腕に残された シャツの破片の白が 淫靡さを増長する。
 






「入れるぞ」
 そう声を掛けたのは、さして対抗しない相手を組み敷く後ろめたさからか・・・?
 コックの口から引き抜いたぬめる指を 排泄の機能しか持たない筈の場所に埋める。
 閉ざされて開こうとしないそこに一本指を入れた。
 途端に強張った尻を叩くと 一気に推し進めた。


 指が千切られてしまいそうに締め付けられる。
 なんて事だ、・・俺があのクソコックのケツに指を突っ込んでいる。
 こんな事 誰が想像する?
 女好きで 生意気で 足癖の悪いコックのケツに 俺が指を突っ込んでるんだぜ。
 コックはと言えば息を殺して ただじっとしている。
 俺はふと思い立って コックの腰の前に空いた手を差し入れ 初めて奴の性器に触れた。
 それは勃ち上がることも無く 縮こまったままだ。
 そりゃァ、そうだろう。快楽も無く組み伏せられ 入るべき場所じゃない所に 天敵ともいえる俺の指が入れられてるんだからな。
 いくら男色でも勃たねぇよな。

 だが、俺をからかおうとしたてめぇが悪いんだ。ちょっと図に乗りすぎたんだよ。
 俺は、コックの中に入った指を動かした。僅かに洩れ聞える呻き声を聞きながら 俺の口元は残虐に引き上げられる。



 コックの背中から僅かに力が抜けたのを見計らって指を増やす。
 時間を掛けるつもりはねぇ。
 コイツに後悔させてやるのが目的だ。未だコックの口からは 止めてくれと懇願の声も謝罪の声も聞えないのだ。
 それならば、思い切り後悔させてやるさ。
 俺は暖かく指を締め付けるそこを ぐちゃぐちゃとかき混ぜると指を引き抜き 痛い程に張り詰めた自身の亀頭を押し当てた。
 
 指でさえ 締め付けてくる暖かいそこに入ったら どんな快感が待っているのだろう。
 場違いな期待が頭の隅をよぎる。
 それを追いやって俺は 逃げを打つコックの腰を押さえると 自身の挿入を試みた。

 指の所為か最初よりはまだ入り口が解れたのだろう 少しだけ体内に埋る。
 だがまだ先端のみだ。
 ここまで来たら最後までいっちまわねぇとな。今更止めたら 洒落にもならねぇ。



 腰を前後させ少しづつ収めていく。
 カリが収まったと思った時、プツと小さな感覚が高ぶりに響いた。
 と、急にすべりが良くなり、少しずつだった進入が一気に進む。
 
 切れたか。
 やはり無理やりすぎたか・・?
 男相手など酒場で小耳に挟んだ知識しかねぇ俺は、やり方を間違えたんだろうか。
 だがしかし、もう止められねぇ。
 コックの中は、想像以上の快感をもたらすのだ。
 女のそことは違うのに、ヌメヌメと蠢き締め付け、とても暖かい。
 女の放香とも違う、いやらしい香りがコックから漂ってくる。
 鉄の匂いの混じったそれにコックの中の俺の高ぶりが更に疼く。


 

 俺は、何度も何度もコックを突き上げる。
 出血が潤滑剤代わりになっているのだろう、スムーズな挿入を繰り返す。
 湧き上がる射精感に コックの腰を掴む手にも力が入る。
 コックの背中は 僅かに震えてるようだが、そんなこと知ったこっちゃねぇ。
 
 俺は自分の快楽だけを追って、コックの最奥に精を放った。