moon light 
窓の外は月も見えず 部屋に差し込む光が薄く金色を弾く
   街は、昼間の喧騒を忘れたように眠りに付いている   

踊り疲れたベットの中で身じろぐ その寝息をいつまでも聞いていたくて
   おれは息を潜める

   時計の針が 戸惑いがちに でも着実に時を刻む 

いつまでもこのままで・・・・そんな訳にいかない事は解っている
   だが、今はまだこのまま・・・

この動乱の生活での数少ない穏やかな眠りを妨げるもののないように 窓から入る風さえも俺が塞ごう
      
   時計の針が戸惑うように近付き離れ そして又重なり合った





朝の光がカーテンの隙間から細く差し込み 端正な横顔を照らす
今日もいつもの船の上と同じように なかなか眠りから覚めないお前

見慣れた筈のその顔の 頬にいつものようにそっと触れて体温を確かめる
   指に触れた暖かさに 今朝もほっと一つ息をはいた

   閉められた窓を 風が叩いて揺らす

生き急いで見えるお前の 休息の場所が俺であればいい
例え2人が離れても 疲れたときに思い出すのが 俺であって欲しい、そう思うのは俺の傲慢だろうか

暖かい体温は生きている証 それに触れて俺の今日は始まる

   その瞳が澱む事のないように窓を開け風を通そう 優しくお前を洗う風を







俺は君を愛している